豚もつ3回目は沖縄編です!
実は豚の部位の中には「沖縄」と呼ばれる部分が……
あるわけではなく、豚肉をよく食べる沖縄料理から、もつをご紹介します♪
もつとは
ヒレやロースなどの「正肉(しょうにく)」と呼ばれるものに対してそれ以外の内臓肉や畜産副生物のことを広義に指します。
地域によっても好まれる部位が変わります。
沖縄県内のお肉屋さんやスーパーでは、他県では馴染みのない部位がずらりと並んでいます。
沖縄の豚肉料理
沖縄では「豚はひづめと鳴き声以外すべて食べる」と言われるほど豚を使った料理が数多くあります。
普通のお肉はもちろん、顔の皮から足の先、もちろん内臓までぜんぶ食べます。
部位の呼び方も独特で、チラガー、ミミガー、てびち、なかみ、ソーキ、チーなどなど…
名前だけではどんなものか想像しにくい料理ばかり。
特に有名な部位をいくつかピックアップしてみました!
チラガー
チラガーとは豚の顔の皮のことで、「つらのかわ」が変化した呼び方です。
沖縄の方言で顔を表す「チラ」と、皮を表す「ガ―」を合わせて「チラガー」と呼ばれています。
沖縄の市場で食材として売られている「生チラガー」は豚の顔そのものということもあり、なかなかのインパクトがあります。
コリコリとした歯ごたえと、むちむちの食感が人気の食材です。
味はほとんどしないので、自分好みの味付けに煮込んだり、柑橘系のお酢やピーナッツなどで和え物にしたりします。
100gあたり164kcalほどで、他のお肉に比べると低カロリーでコラーゲンたっぷり。
お肌にも良いため女性にもおすすめの部位です。
豚の顔そのままはちょっと……という方もご安心ください!
薄切りのものや、調理済みのものも売ってありますよ♪
ミミガー
「耳の皮」で「ミミガー」。
お土産屋さんでたくさん売られているのでひょっとしたらチラガーよりも有名かもしれません。
チラガーとひと続きの部位ですが、
軟骨が入っているので、チラガーよりもコリコリ食感です。
こちらも薄切りにして酢の物や刺し身、乾燥させてチップスとしても食べられます。
額の皮は「ヒタイガー」、鼻の皮は「ハナガー」と呼ばれており、少しづつ食感が違います。
てびち
煮込み料理を意味する「手引き」が変化した呼び方ですが、現在では一般に「てびち=豚足」として認識されています。
豚足を柔らかくなるまで煮込み、醤油ベースで味付けします。
豚足のぶつ切りですので、チラガーに負けず劣らず迫力があります。
皮付近のプルプル食感のゼラチン質と、骨の周りのお肉の味わいが楽しめますよ。
てびちを沖縄そばの上にトッピングした「てびちそば」は人気の沖縄料理の一つです。
🟧その他にも…
胃や小腸、大腸などの白もつを煮込んだ「中味汁(なかみじる)」や血液を炒め煮にした「チーイリチー」など豚を余す所なくおいしくいただく料理がズラリ!
沖縄に行った際はぜひ食べ比べてみてくださいね!
いっぺーまーさん!