豚のもつの豆知識、2回目は
カロリー低めで鉄分たっぷりな「赤もつ」をご紹介!
豚の赤もつ料理といえば、家庭で作る「レバニラ炒め」や焼肉で食べるハツやタンが有名ですね。
もつとは
ヒレやロースなどの「正肉(しょうにく)」と呼ばれるものに対してそれ以外の内臓肉や畜産副生物のことを広義に指します。
豚は肝臓(レバー)、心臓(ハツ)、舌(タン)などが人気の部位です。
栄養たっぷり!
赤もつにはなんといっても「鉄分」がたっぷり。
しかも吸収率の高い「ヘム鉄」なので効率よく吸収できます。
鉄は赤血球中のヘモグロビンの材料の一つとなる、生き物に欠かせないミネラル分の一つです。ヘモグロビンは酸素と結びつき、全身に酸素を運びます。
鉄が不足すると十分な酸素を全身に運ぶことができなくなるため、疲労感や動悸、息切れなどの「貧血症状」を起こしてしまいます。
その他にもビタミンB1やB12、ビタミンA、葉酸、カリウム、リンなど体作りと健康維持に欠かせない栄養素もしっかり含まれています。
「最近なんとなく体調が悪い」「お肌の調子がイマイチ」「傷の治りが遅いかも」そんなときには毎日のメニューに赤もつを加えてみてくださいね。
下処理が大切
赤もつも、やっぱり下処理が大切です。
今回はご家庭で料理の機会が多い、レバーの処理方法をご紹介します。
いちばんポピュラーな方法は「牛乳にひたす」こと。
牛乳の中にはカゼインを代表するたんぱく質や脂肪の粒子がたくさん含まれており、いろいろな物質を吸着しやすい性質を持っています。
①料理に合わせた大きさに切り分けたら、ボウルに水をはり、優しくかき混ぜるようにして洗う
②水が濁らなくなったら水を切り、キッチンペーパーでよく水気を切る
③牛乳に20~30分ひたす
④牛乳を捨てて水洗いし、キッチンペーパーで水分を拭き取る
「どうもレバニラが苦手…」という人は僅かにのこった独特の臭み成分を感じてしまうのかもしれません。
ひと手間でより一層料理が美味しくなりますよ。
おすすめの食材の組み合わせ
玉ねぎやニラ、にんにくなどのネギ系の野菜と料理するのがおすすめ!
これらの野菜には「硫化アリル」という辛みのもとになる成分が含まれており、刻んだり加熱調理をすることで、ビタミンB1の吸収率を高める作用があります。
ビタミンB1はエネルギー代謝に必要であることから、慢性疲労や筋肉疲労の回復を助ける効果が期待できます。
レバーと玉ねぎやニラを組み合わせたレバニラ炒めは、レバーに含まれるビタミンB1を効率よく摂取でき、疲労回復やスタミナ増強にピッタリの組み合わせです。
食べ過ぎに注意!
赤もつはミネラルが豊富に含まれているため、食べ過ぎると鉄中毒やビタミンAの過剰摂取になる可能性があります。
とはいっても、毎日食べ続けるなどしなければOK。
何事もバランスが大事ですね!
元タンにハツ詣すレバ一年健康!