ほくほくのじゃがいもとお肉を煮込んだ、家庭料理の定番「肉じゃが」!
さてさて、お家で作る肉じゃがに入っているお肉といえば?
豚肉?牛肉?それとも……?
砂糖と醤油を使ったほんのり甘い味付けは共通していますが、作る人や地域によってかなり違う料理になるみたいなんですよ!

地域で違う?!牛肉VS豚肉バトル
カレーと同じように、肉じゃがに入れるお肉も地域によって好みが分かれます。
ある調査によると、全国的に見ると牛肉がやや優勢のようですが……?
豚肉を使う地域
東日本では豚肉派が優勢です。
北海道~東北では、なんと100%~90%が豚肉派!
南に下がるにつれて徐々に割合が変わっていき、関東地方では豚肉派が50%以上、牛肉派も40%近くになります。
牛肉を使う地域
西日本では近畿地方の93%を筆頭に、中国、四国、九州・沖縄ともに80~90%が牛肉派。
牛肉が圧倒的に人気で、豚肉の肉じゃがはほとんどないようです。
牛/豚どちらも使う地域
東西の境である中部地方になると豚肉派/牛肉派が半々になり、カレーと同じく、このあたりがお肉の境界線になるようです。
東北地方の青森・山形や、山陰地方の島根など、結果が拮抗している意外な地域もあります。

牛肉と豚肉、どちらの肉じゃがが美味しい?
……なんてことを聞いたら、下手したら喧嘩になってしまいますよ!
もちろんどちらも美味しく仕上がりますが、使うお肉によって味わいが変わります。
豚肉を使ったものは甘みと脂の旨味が楽しめます。
細切れやバラ肉など脂身が多い肉を使うことが多く、比較的リーズナブルなので、お肉がどっさり入った肉じゃがを作りたいときにぴったり!
牛肉を使うと、少量のお肉でもしっかりとしたコクが楽しめます。
じゃがいもメインの上品な肉じゃがにしたいときにおすすめです。
部位でも変わる味わい
お肉の種類だけでなく、使う部位によっても味や食感は変わります。
「いつも同じ味付けでちょっとマンネリ…」と悩んでいる人は、違う部位にチャレンジしてみましょう!
こま切れ肉
様々な部位の肉の切れ端を集めたリーズナブルなお肉。
脂身・赤身がバランスよく入っており肉の旨味と脂の甘味がしっかり楽しめます。
バラ肉
脂身が多めのバラ肉は、脂の甘みをしっかりと楽しめます。
ボリューム感のある肉じゃがを作りたいときにおすすめ。
ロース
脂身が少なめなので、上品な味わいに。
牛ロースはやや筋張っていることもありますが、しっかりと煮込むと柔らかく仕上がります。
ひき肉
火が通りやすく、味が染み込みやすいひき肉。
子どもや年配の方でも食べやすい一品に仕上がります。
さて、カレー編、肉じゃが編と2回に分けてお送りした「天下分け目のお肉の覇権争い」。
「もしかして、どの料理も東は豚肉で西は牛肉なのでは?」
と、お気づきのあなた、するどい!
実はそこには歴史的な秘密があるようで……
次回はなぜ東日本と西日本で好まれるお肉がこんなに違うのか、
歴史の面から深堀りしてみたいと思います!
もしかして鳥じゃが派?!